世の中の消費電力量はこれから増えて行く?減っていく?(2017年10月26日発表)

皆様、突然ですがここで一つ質問をしてみたいと思います。
世の中の消費電力量はこれから増えて行く方向なのか、
それとも減っていく方向なのか、
どちらだと思われますか。

こう尋ねられると少し考え込んでしまいますね。
まず第一に思いつくのはこれだけ省エネ、省エネって言っているんだから
そりゃ減っていく方向にあるんでしょう。とついつい思ってしまいますよね。

省エネって言うと何を思いつきますか。
よくテレビでコマーシャルをする家電製品、これは省エネ製品が出回っています。

例えばエアコンは部屋全体を暖めると言うよりも
人のいる部分だけを暖めたり、冷やしたりする事で消費電力を抑える製品があります。

又この10年で最も省エネ化が進んだ家電の一つが冷蔵庫です。
冷蔵庫の年間消費電力量は10年前に比べて大容量化しているにもかかわらず
1/3程度で済んでしまうとのことです。

そのほかテレビやパソコン等も同じような消費電力の低下傾向を示しています。

何よりも照明は一番の省エネ商品ではないでしょうか。
今は白熱電球からLEDに変えることで消費電力は1/5になると言われています。
劇的な省エネ商品ですね。

制度的な側面でも省エネを促進するものが多数存在します。

最近のものでいくと政府は2020年を目途に住宅そのものの省エネルギー化のため
ZEH住宅を標準的な新築住宅とする事を目指しています。
ZEHとはZERO、・ENERGY・HOUSEの頭文字をとったものです。
日本の住宅は冬は寒いし、夏は暑いが普通の状態とよく言われます。

そうすると冬は暖房をたくさん使い、夏は冷房を多く使うという方向にいき、
結果的に建物で消費するエネルギーは大きくなってしまいます。
いくら家電製品で省エネしてもその元である居住環境そのものにおいて
電気をたくさん使う仕組みでは元も子もないですね。

ZEHは主に断熱を強化することによりあまり寒くならない若しくは暑くならない家をつくるべきではないか。
そうすることでより省エネをしていこうと言うものです。
ZEH住宅になるためには太陽光発電をすることによって使うエネルギーと
つくるエネルギーをプラスマイナスでゼロにするという要件がありますがここでは詳しく述べません。
とにかく省エネと言うものは今はあらゆる商品が省エネと結びついてそれをうたわないと
一般に受け入れてもらえないと言うところまで浸透してきているというのが現状ではないでしょうか。

ここまでエネルギ―を使わない、消費電力は減る方向のお話をしました。
それではやはりこれから日本は人口が減ると言う要因も加わり
どんどん消費電力は減っていく方向だと思ってしまうところですが、
本当にそうかなという記事を先日日経の記事で発見しました。

今年の7月27日付の記事ですが、内容は囲碁のお話でした。

ニュースでも流れていましたが今年の5/27にグーグルの人工知能「アルファ碁」対
人類最強の棋士・柯潔(カ・ケツ)氏の三番勝負を覚えておられますでしょうか。

勝負はアルファ碁の3連勝だったのですが、その人工知能にも欠点があったという話です。
人間の脳の消費電力は思考時で21ワットらしいのですが
一方のアルファ碁の消費電力は25万ワットと言うのです。
つまり人間12,000人分の消費電力が必要なのです。

まあ1人対12000人と言うことですが柯潔(カ・ケツ)氏が負けると言ういのはうなづけるとしても
問題はアルファ碁と言う人工知能(AI)はそれほどの消費電力が必要だと言うことです。

今後世の中はAI(人工知能)やIOT(モノのインターネット)という言葉が象徴するように
あらゆる製品にこれらのものが装備されていくと言われています。
モノとモノがお互いに通信をし、人工知能で働く世の中がすぐそこに来ている事を考えると
どれだけの消費電力を維持しなければならない世の中になるのかは想像がつかないでしょう。
こう考えてみると
初めの質問に戻るのですが結局、世の中の消費電力は増えて行く、それとも減っていく?

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