太陽光発電投資のリスクについて 1(2015年11月6日発表)

これまで太陽光発電投資は投資商品の中でも

比較的低リスクの投資であるとこのブログでも触れてきました。

どんな投資でもリスクの全くない投資はこの世の中に存在しません。

しかし低リスクと言ってもリスクはリスクです。

それをしっかりと把握したうえで投資することが非常に大事なことなのです。

 

まずゼックの太陽光分譲ファンドは

太陽光発電所という実物資産への直接投資です。

これはきわめて重要なことを意味します。

つまりファンドで集めたお金を全額太陽光発電所の建設に充てます。

集めたお金で太陽光発電事業を行っている上場会社の株を買ったり、

外国債券を買ったりというような有価証券投資では一切ありません。

 

この事は何を意味するかと言うと、

例えばリーマンショックやギリシャ問題などのような

経済的にショッキングな事件があった時に

そのことだけで資産価値が落ちてしまうようなものではないということなのです。

 

しかしその反面違う意味でのリスクがあります。

それは発電所という実物資産への投資ということで

そのもの自体の損傷リスクというものがあります。

落雷、火災、台風によるパネル崩壊、雹災(ひょう)、雪災、

航空機の墜落、車両の接触等が考えられます。

 

直近でもテレビ等の映像で見られたと思いますが、

東日本豪雨による鬼怒川の決壊で

太陽光パネルが水に沈んでいる光景がありました。

このように実物資産でそのもの自体が長い間自然にさらされることでの

様々なリスクが潜んであるのです。

 

しかしこれらほとんどの自然災害は損害保険によってカバーされます。

もとの状態に復旧するまでの費用が保険によって担保されます。

又今では復旧するまでに例えば3カ月かかりましたということになれば

その3ヶ月間本来ならば得られたであろう売電収入についても

保険でカバーされるのです。

 

太陽光発電所に対する損害保険は非常に整備が進みました。

ですが一つだけ留意しなければならないものがあります。

それは大地震です。

 

大地震によって発電設備が崩壊すればそれは保険によって担保されません。

現在一部の保険会社では太陽光発電所に対する地震保険も出てきておりますが、

担保される金額が全額ではなく1/3程度となっており、

なお且つ非常に高い保険料を支払うことになっているので

費用対効果が得られないという判断で

太陽光分譲ファンドについては、利回り低下を懸念し、

その方策をとっておりません。

 

とは言っても大地震が発生して、

例えば発電所の一部が損傷しても

ファンド内にある資産で拠出できる程度のものであれば、

復旧し、発電所運営を継続することになるでしょう。

 

しかし発電所施設のほとんどが崩壊してしまうようなことになれば、

その時点で発電所の運営は終了し、

それ以降の分配金は受け取れないということになる可能性があります。

 

これは実物資産であるが故のリスクというものでしょうね。

しかし株式会社ゼックとしてはこれに対する事前の手当として

次のようなことを準備しております。

 

まず地震が起きた時の揺れに対して一番重要な部分が

パネルを支える架台の強度です。

ゼックではこの強度を東日本大震災の最大震度である震度6強までの

耐久性を持たせるようメーカーに要望し、作っております。

(震度6強以内で倒壊した場合の補償はありません。)

 

又ファンド設計として20年という長い投資期間の中で

早期に投資回収リスクから離脱していただくため、

できるだけ10年程度で投資した元本は戻ってくるように設計しております。

このような形で地震に対する対策はしておりますが、

これだけではすべてをカバーできているとは言えません。

 

大震災が起こった時は投資した資産よりも、

自宅や社会生活の方がもっと深刻になっている状況だとは思いますが、

リスクをしっかり把握したうえで投資することは

冒頭に申し上げた通りやはり一番大事なことであると思います。

 

その他のリスクにつていは次回の以降に触れていきたいと思います。

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