電力会社から電気を買わない暮らし(2015年6月10日発表)

今日電車の中でスマホのニュースを見ているとこんな見出しがありました。
先入観はよくないのですが、どうせ不便な生活を楽しむとか、
そんな感じなのかと思っていました。

watashitachidennryoku

で、記事を読んでみたらこれがなかなか面白い。
みなさん、電力会社から電気を買わない=系統に繋がらない=完全オフグリッドといわれると
どんな生活を想像しますか?

たとえば、マキでお風呂を沸かす…あったかそうではいってみたいと思いますが、
                マキ割から初めて火起こし、毎日? 無理ですよね?

暗くなったら寝る…いやいや、仕事終わらないし、晩御飯も食べるし。

スマホの充電は手回し充電器?…筋肉付きそう~笑

ぼくはこんな感じの想像をしていたのですが、かなり違いました。

http://greenz.jp/2015/05/01/wataden_sato/?gclid=Cj0KEQjw18-rBRDogrTg4Lusuu0BEiQACs8YQv7_403meT3Ud3yVB8gZUvBzuJR7hSqaLPv6P4xh2i0aAiNM8P8HAQ

もちろんかなり節電はされていますが、


現在の我が家の消費電力は、1日平均3kWh。
一般的な日本の世帯のおよそ3分の1だそうです。
冷凍冷蔵庫、洗濯機、掃除機、炊飯器、エアコン、パソコン、プリンター、携帯電話を使っていますので、
みなさんの生活と大きな差はありません。
しいて言えば、テレビと電子レンジがないくらいでしょうか。

なんだかあまり不便そうに見えません。
それどころか少し心豊かに暮らされているように見えます。
この家をオフグリッドにされるにも多大なコストも掛けていません。

正直、「なんだ、できるんじゃん」って感じでした。

彼らのエネルギー源は240Wのパネル8枚=1.92kWです。
そこで発電された電力を27kWhのバッテリーに蓄電しています。
しかもフォークリフトの鉛バッテリーを再生して使っています。
これで1日平均3kWhを賄えるなら5kW~6kWのパネルを使い、
50kWhのバッテリーがあればかなり普通に生活できますね。

うちの社長は節電家族なのですが、
彼の自宅は1日平均6kWhなのでオフグリッドできる計算になります。

あり得ない話ではありますが、
日本全体でこんな生活をすれば、
原発がかなりいらないじゃない? なんて思ってしまいました。

以前にも書きましたが、世論調査では国民の8割弱が将来的に原発をやめることに賛成しています。

たかが小さな一軒家で節電をしてオフグリッドできているだけで、
これで原発がいらないというつもりはありませんが、
この例は確かに「自給自足」しています。

次に見たのが群馬県の中之条電力です。
nakanojyoudennryoku

これは町が電力会社(新電力)を設立し、域内で作った再エネを地域に供給しています。
まだ完全自由化にはなっていないので、現在供給しているのは役場や学校など公共施設ですが、
完全自由化になれば電気の「地産地消」が起きると思われます。

nakanojyouskeam

http://www.nakanojo-denryoku.jp/

中之条電力の取り組みに関しても、こちらの特集ページがわかりやすく解説しています。
http://greenz.jp/2015/01/15/wataden_nakanojyo/

このページの中に出てくるのですが、岩手県でエネルギー自給率が100%を超えている自治体もあるようです。
http://www.town.kuzumaki.iwate.jp/index.php?topic=kankyo_020

電気の地産地消の何がよいのか?
(もし完全にできればの話ですが…)

● 巨大な送電線、送電設備が必要なくなり、送電によるロスもなくなる。

● 災害による影響を軽減できる。(他地域で起きた災害で電気が止まらない。)

● 年間20兆円を超える経済効果とエネルギー安全保障問題の解決。

● 何よりも自宅周辺が停電しても、自分の家は普通に生活できます!!


なんてことが一気に実現してします。

今安全保障問題で盛んに議論されている、テロや紛争により石油の供給が止まったら?
なんて心配は全くなくなります。

エネルギー問題はそんな簡単なものではない。 といったお叱りも聞こえてきそうですが、
やったらできそうな感じもしませんか?
あまり難しく考えるだけでなく、地域でできることを地域で始めてみることが大切かもしれません。

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