電気もデジタルの方向に2(2017年4月26日発表)

2週間前に同様の題名でブログを書きました。
その時は電力のデジタル化と言うことで、
まず今すすめられているのがデジタルメーターの設置と言うことを申し上げました。

電力会社の検針員が一々電力メーターを現地まで見に行かなくても、
30分に1度の割合で通信を行い電力の使用量を教えてくれるというものでした。
これによって色々なデータが取れることで
様々なビジネスがこれから生まれてくると言うことでした。

今回テーマとして取りあげたいのは電力インフラの部分で
無線給電について取り上げたいと思います。

どういうことでしょうか。電気を無線で飛ばす?
そんなことができるのかと思うのが普通の感覚だと思いますが
それはもう現実化しようとしています。

よく話題に上がるのはスマホの充電器です。
現在ある一部のスマホではワイアレス充電サービスをしているメーカーがあります。
シャープやノキアは既にワイアレス充電技術をサービスとして提供しています。

電源と端子をつなぐ事をしなくても、
専用パッドに置くだけで充電ができると言うものです。
充電パッドに電気が流れることで磁場が発生し、、
磁力がスマホ側のコイルに影響することで電流が発生します。
その電流を利用して非接触での充電を可能にしているということだそうです。

素晴らし技術ですが,この仕組みのワイアレス充電は残念ながら話題には上るものの、
一般に普及していっているとは思えません。
なぜかと言うと専用パッドとスマホとの間では無線機能はありますが
専用パッド自体は有線でコンセントとつながれているので
いずれにしろ有線部分が存在するとおいうことです。
ところがやはり人類は進化していっているのです。
完全無線充電と言う技術を開発している会社が現れています。
米国のEnergous社と言う会社です。

ネット情報によると
・壁などに無線給電装置を設置
・専用アプリで受電設定した端末のみ、無線で電気が送られる
・現時点でワイヤレス充電ができるのは給電装置から4.5M以内の範囲
・一度に充電できるのは最大で12台
・専用アプリで「残量5%以下になったら自動充電」などの設定も可能

つまりコンセントに取り付けた給電装置から一定の距離にある端末であれば
一度に12台まで充電することができると言うのです。

こんな事が本当にできるのと思う半面、
そんなことをする必要性ってどこにあるのと思いませんか。

これまでは充電(給電)するのに無線である必要はなかったということなのです。
例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機と思い浮かぶ家電を並べてみても
その場に固定して存在する製品がほとんどですので
無線で遠くに電気を飛ばす必要がなく固定したコンセントで十分対応できたのです。

ではなぜこれからは無線充電と言うインフラが必要なのでしょう。
IOTという言葉は既に周知の事と思いますが、Internet Of Thingsの略語です。
簡単に言うとこれからは私たちの生活必需品のほとんどが
インターネットにつながる時代と言われています。

つまりあらゆる物が通信機能を持つということ。
通信機能は電気がないと働きません。
その電気を全ての物に一々有線でつないで充電するということは
不可能になってくるということなのです。
下の絵にあるようにそこに置かれている全てのデバイスに
一斉に充電する必要性が生じてくるということです。

一説によると今年の秋に発売が予想されているiフォン8に
この機能が搭載されているという噂もあります。

これは嘘か本当かわかりませんが、
こういう世の中がすぐそこに来ているということはなんだか間違いなさそうです。

わくわくする気持ちもある反面、
電気がこれまで以上に使用量が増えて行くのかなと心配する気持ちもあります。
まずます再エネ電源を増やしていかなければならないと思った次第です。

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