以前当ブログ(2017.8.7発表『発電所のメンテナンス 草刈』)で、発電所のメンテナンス業務において春から夏場にかけて一番大変な作業が雑草の草刈りとご紹介しました。
中でもとりわけ厄介なのが下の写真にあるセイタカアワダチソウです。
北アメリカ原産の切り花用の観賞植物として導入された帰化植物で、群生してすごい勢いで生育し、背はとても高く2m以上にもなります。
今の時期には黄色い花を咲かせ、近郊の空き地や道路脇などでも広く見られます。
モジュールの前縁にかかり発電量が低下する可能性があり、発電所の管理上は厄介な存在ですが、今回はその意外な効能についてご紹介します。
あまり知られていないかもしれませんが、セイタカアワダチソウには多様なポリフェノール類が高含有で含まれています。
葉には炎症を緩和するフラボノイドが含まれているため、ヨーロッパでは葉を潰して虫刺され治療や怪我の止血や洗浄液として用いられ、アメリカではネイティブアメリカンの重要な薬草とされ、整腸剤や風邪、怪我に民間薬として用いられてきた歴史があるそうです。
一枝黄花(いっしこうか)という呼び名の漢方薬でもあります。
日に干して乾燥させたものを細かく切り刻んで作る入浴剤はアトピー症に対しても効果的だそうで、ほかにハーブティーとしても売られています。
普段、何気なく駆除をしている雑草には、このような力が秘められていたのでした。