鬼怒川水害とソーラーパネル問題への当社の見解

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先般、記録的な豪雨により、茨城県常総市において鬼怒川から越水し、住宅地が大規模に浸水する被害が起きました。 被災された方には心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りしております。

この水害に伴い、太陽光発電のソーラーパネルを設置するため丘陵部を堀削したことが、越水の原因という報道が一部でありました。それについて、当社の見解を述べたいと思います。

今回の越水を起こした原因に関して

あくまでも報道された内容が前提になりますが、堤防決壊と言われている場所は、もともと無堤防地帯で、少なくない越水の危険がある場所だったと言われています。

その民有地には自然に堆積した土手があり、それが自然堤防となっていたものの、太陽光発電事業を始めるにあたり、丘陵部の幅、150メートル、土手の高さ高さ約2メートルを削ったといいます。
豪雨の際は、そこから越水し浸水被害が起きました。

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[参考写真:鹿島灘2号太陽光発電所]

当社の見解としては、自然堤防を掘削するにあたり、地域住民の方々との理解を得たうえで、慎重に事業を進めるべきであり、場合によっては事業から撤退も検討するべきだったと考えます。

太陽光発電が行われていたという用地は民有地であり、開発〜土木工事に違法性はなかったと言われていますが、地域住民からは、建設段階で危険性が指摘されており、常総市建築課も危険性が増大する可能性を認識していたといいます。そのような用地で、事業をすすめること自体に太陽光発電事業者として問題があったのではないかと考えます。

私どもの見解としては、法的に問題がなくても、地域住民と話し合いの場を持ち、様々な意見をヒアリングした上で事業を進めるべきだと考えます。

しもつけ6号太陽光発電所について

弊社の運用する「しもつけ6号太陽光発電所」は田川(利根川水系)の川辺にあります。

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[写真:しもつけ6号太陽光発電所]

この発電所の建設に当たっては、下野市の田川保全区域を担当する栃木土木事務所様と協議し、堤防の法面端から10M以内に土地の形状を変更(掘削や盛り土)したり、構造物を建設しないということで事業を進めました。

また、地権者の方をはじめ下野市様の各担当部署と打ち合わせをし、事業用地の排水に関しても対応策を講じることで、水や、土砂が流出しない対策をとっています。

また、災害による大規模停電時に、非常用電源として提供するべく、下野市様と協定の締結も行っております。災害の際に、発電所が自立運転し、停電時などにライフラインとなる携帯電話やラジオなどの充電していただく用途にお使いいただけるようにいたしました。

弊社が運営管理している下記の発電所には全く被害がなく、順調に発電を続けております。

  • 鹿島灘1号太陽光発電所
  • 鹿島灘2号太陽光発電所
  • つくば3号太陽光発電所
  • 水戸4号太陽光発電所
  • 鹿島灘5号太陽光発電所
  • しもつけ6号太陽光発電所

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太陽光発電事業は、あくまでも地域の理解があり、共生共存によって成り立つものと私どもは考えます。今後も細心の注意を払い、運営〜管理を行なってまいります。

参考:非常用電源に関する災害協力協定を締結いたしました。(2015年6月16日発表)

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