記録的猛暑と災害の夏、潜むパラドクス

今年の夏、日本は記録的という言葉だけでは言い表せない猛暑に見舞われました。8月5日、群馬県伊勢崎市で観測された最高気温は 41.8℃。気象庁の観測史上、全国で最も高い記録となりました。さらに、静岡市や埼玉県鳩山町でも41℃超の猛暑を記録し、複数地点で観測史上ベスト20に名を連ねました。この夏、日ごとの「猛暑日」が東京では10日連続、年間では23日に達し、いずれも過去最長・最多記録を更新しています(※ 8月29日の本稿執筆時点)。

一方で、こうした猛暑とともに各地で大雨や突風による被害も相次ぎました。特に太陽光発電所は屋外設置の性質から、風や雨の影響を受けやすく、最近では台風や集中豪雨での破損や水没による電気事故リスクが高まっている、と経済産業省は注意喚起しています(出典:経済産業省)。弊社の管理する発電設備にも被害が出ており、まさに自然の猛威を実感する夏でありました。

しかし、このまま地球温暖化対策を怠れば、2100年には100年前より約4.5℃も気温が上昇する可能性があるといわれています(IPCCなどの専門機関による将来予測に基づく一般的な見通し)⁠。⁠私たちが直面する未来は決して遠くありません。

専門家は、一般市民にもできる温暖化対策として、CO₂排出削減や節電の実践などを訴えています。一方で、危険な暑さから身を守るためには、エアコンの使用も必要であるという現実もあります。つまり、節電したいが、命に関わる暑さにはエアコンが必要というパラドクスがここに存在しています。

以前このブログ(2022年8月24日の記事)でも触れましたが、たとえ日射量が多くても、過度な暑さは太陽光発電には効率低下を招きます。発電量の低下という意味でも、暑さは再エネの味方ではなくなりうるのです。年々厳しさを増す夏の暑さと、激甚化する災害。未来への備えだけでなく、今の生活と技術との折り合いをどうつけるべきか。深い懸念と同時に、私たち一人ひとりができることを考え実行することの重要さを痛感します。

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