太陽光発電事業を行っているとたびたび想定発電量という言葉を耳にします。
普段当たり前のように使っていますし、
大方の人がそれに疑いも持たないのではないでしょうか?
そこで今回は想定発電量とは何に基づいて計算されているのか?
本当に想定通り発電をしているのか?
を実際の例をあげてご説明したいと思います。
想定発電量の計算方法です。
とても複雑で理解しようと思わない感じですね…笑
とにかく必要な変数を集めれば計算できます。
もっとも大きい要素はどれくらいの日射量があるか? です。
これはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が
国内837地点・20年間(1990~2009年)の日射量データベースを持っており
ホームページで閲覧、ダウンロードすることができます。
そのほか気温や、パワーコンディショナーの変換効率を入れて算出します。
20年の日射量データに基づいて算出しますので、
平均の法則が働いていると考えてよいと思います。
では実際の発電所での発電量はどうなっているのでしょうか?
結論から言うと
「累計発電量はすべての発電所で想定を上回っている」
※弊社管理発電所6か所
です。
発電所の実例を見るとこのようになっています。
天気のことですので、すべて想定通りとはいきません。
いちばん良い月は2014年9月で想定の142.2%で、
いちばん悪い月は2015年4月で想定の94.4%でした。
想定を上回っている月が10ヶ月、
想定を割り込んでいる月が2ヶ月になっており、
年間トータルすると想定の111.5%となっています。
これは私の感覚なのですが、
NEDOの日射量はかなり保守的で、
それにに基づいて想定しておくとあまり下回ることはないと思います。
株式会社ゼックの太陽光分譲ファンドはNEDOの日射量データに基づいて発電量を想定し
それに基づいた売電収入から収支を計算しています。
現在まで決算の完了した1号ファンド(1年目・2年目)、2号ファンド(1年目)
3号ファンド(1年目)はすべて想定を上回る発電量を記録し、
分配も想定を上回っています。