今、日本はご存じのとおり、
世界最低水準の金利の国といっても過言ではありません。
定期預金金利は大手都銀で0.025%程度、
他の銀行で一番高いところでも0.26%という状況です。
超低金利のこの時代に少しでもお金を増やす動きをしないと
預けているだけで逆ザヤになりかねない状況ということなのです。
じゃ、何か投資してみようということですが
投資商品も色々あって非常に分かりにくい。
株、投資信託、外貨預金、FX、不動産他にも色々商品はありますが、
何を選んだらいいのかがよくわかりません。
特に上記のような商品はリスク性の商品と位置付けられていて、
本来の価値とは別にその時の金融環境によって
直ちに上下してしまう商品なのです。
例えば三井住友銀行の株、もしくは日経平均連動の投資信託を購入したとします。
現在日本の景気は悪くなく、
大手企業の業績は最高を記録しているところもあるくらいです。
上記銀行株や日経平均は上昇基調ですが、
アメリカでリーマンショックが起こった、
ヨーロッパでギリシャが破綻しかけている、
最近で言えば中国の破たん懸念、
こんなニュースが流れるだけで
株価や投資信託の基準価格は一挙に下がってしまいます。
つまり金融環境次第でそれ自体の持つ価値とは別の要因で
大幅に下がってしなうシステミックリスクがあるのです。
世界はインターネットの発達で今や情報が全部つながっているのです。
世界のどこかで大きな出来事があると
ドミノ倒し的に影響を受ける世の中なのです。
さて太陽光発電所投資というのは、
そういう意味から言うと正反対の性格を持っています。
世界のどこかで金融環境をゆさぶる
考えられないような事象が起きたとしても、
なんの影響も受けないということです。
太陽光発電所は太陽がある限り発電します。
そのもの自体のパフォーマンスをしっかりと発揮します。
中国が破綻しようが、アメリカが破綻しようが発電し続け、
それが売電されてお金になって戻ってきます。
現在は国の電力買取制度がしっかりと機能していますので
取りっぱぐれになることはまずありません。
このことから今太陽光発電所に投資するということは比較的安定していて、
その割に収益性が高いということで様々な方が参加しております。
今や投資のプロであるファンド業者の方や株トレーダーも
個人で非常に多くの発電所に投資をするようになってきました。
もちろん太陽光発電投資も万全という意味ではりません。
例えばリターンが2倍3倍になって戻ってくる可能性のあるような
ダイナミックな投資ではないことと、
実物に対する投資である以上場所によっては地震や竜巻、
水害等の自然災害や故意による破壊行為などによって
大きな影響を受けることは考えられます。
しかしこれらほとんどのリスクは損害保険でカバーできてしまえることから
今太陽光発電投資は安定した投資商品として認知を得た感があります。
それでは先ほど述べたように太陽光発電投資は
2倍、3倍になって戻ってくるものではないけど
どれくらいの収益レベルなのかが気になります。
経済産業省が電力の買取価格を定める指標になっているのが
IRR6%というものです。
つまり太陽光発電投資を行うとIRR6%程度は
もうけが出るように買取価格を定めましたよということです。
あまり耳慣れないIRRという言葉ですが、それはどういう意味なのか、
それは少し説明が長くなるので次回のブログにしたいと思います。