2016年4月27日現在、株式会社ゼックでは募集を行っておりません。
9号ファンド募集に向けた準備中となります。
今回は「なぜ今募集をしていないのか?」ご説明させていただきます。
答えは「発電開始の時期やコストまではっきりとしている発電所が無い。」からです。
現在、設備認定取得済みで電力会社と連系に向けた調整をしている発電所が、
10ヶ所以上あります。
なぜ、発電開始時期やコストがはっきりしていないのか?
事前にどのような準備をしているか、
順を追ってご説明させていただきます。
1.用地選定
効率よく太陽光発電を行うにはかなり厳しい条件があります。
・5,000㎡以上の広さ
5,000㎡で400kW、10,000㎡で800kW程度のパネルを設置することが出来ます。
ある程度規模が大きくなった方が、1kW当たりの工事費が下がる等の理由があり、
5,000~20,000㎡の土地が必要です。
ちなみに野球のグラウンドがだいたい13,000㎡なので、
かなり広いことがお分かり頂けると思います。
・日照条件
太陽光発電ですので、日照をさえぎるようなものが無いかチェックします。
良くあるのが、隣地の木立です。
iPhoneのアプリを使って夏至から冬至までの太陽の軌道を確認し、
影にならないかチェックします。
・連系する電柱
電力会社の電柱(電線)が無ければ、事業者負担で設置することになり、
連系負担金が高くなります。
近くまで電線が来ているかどうかをチェックします。
2.設備認定と接続検討依頼
経済産業省に対する設備認定の申請を行います。
その後電力会社に接続検討の依頼を行います。
・接続検討
電力会社に対して、どれくらいの発電容量のものを、
どの電柱に連系するのかを明らかにし、
発電所が稼働を開始した場合、送電線・配電線・変電設備が
その電力を受け入れ可能か計算をしてもらいます。
その計算が終わると連系負担金概算と連系にかかる期間が出てきます。
ここで、既に変電所の容量がオーバーしていたりすると、
変圧器の増強(交換)といったことになり、
数億円の負担金となることも多々あります。
連系にかかる期間は8ヶ月~24ヶ月と長い場合が多々あります。
3.意思表明と土地の確保
連系負担金概算が常識的な額であれば、
電力会社に対して発電事業を行いますという意思表明と、
電力受給契約申請を行います。
その後、土地を所有する地権者様と土地賃貸借契約を結ばせて頂きます。
4.電力会社による設計
発電事業者の意思表明を受けて、電力会社は発電所からの電気を受け取る為に
送電線や配電線の改修や電線の新設など精密な設計を行います。
またこの時点で電柱を新設するとなると、用地交渉の必要があります。
現在、この設計にかなりの時間がかかっています。
また、用地交渉が不調に終わると、連系するルートを変更するなど、
大がかりな作業になり、設計をやり直すなど時間がかかることになります。
この設計が完了した時点で、電力会社から連系負担気の請求が来ることになります。
★この時点でこの発電所は発電開始可能と確定しますので、
募集開始に向けて準備を始めます。
5.連系までの調整
連系負担金の支払いが完了すると、電力会社はそれに向けた工事の手配に入ります。
現在この工事がかなり混んでおり、ここも時間のかかるところです。
昨年常総市で大規模な洪水があった際などは、災害復旧が優先され、
それらの工事が優先的に行わるので、他の工事が遅れることになったりします。
★この時点で連系可能時期までがはっきりとしますので、
募集開始に向け具体的なスケジューリングを行い、
募集資料の準備を始めます。
現在設備認定取得済みで接続検討まで終わっている発電所が10ヶ所以上ありますが、
発電所それぞれに様々な事情があり、
設計が完了していないので募集を行っていないということになります。
5月には連系負担金が確定すると思われる案件がありますので、
それが確定すれば7月には募集を開始できる見込みです。
確定し次第、弊社ホームページで発表させていただきます。