環境・エネルギー・経済のバランス感覚(2016年5月25日発表)

IMG_2811今回のドイツ出張では様々な市民組合を訪れています。

市民組合というのは出資者がいて、集まったお金を理事会で協議し運用しています。
我々の行っている匿名組合出資に似ています。

昨日訪れた2つの市民組合では、エネルギーを自分たちで作り出し、環境保護やエネルギーの自給自足、持続可能なエネルギー構造への転換を進めていました。

それぞれ多くの出資者を抱えていましたが、なぜ市民が出資するのか?   という質問に対しては、環境保護に貢献したい、原発廃止に賛成なので代替エネルギーが必要と感じるから、自分たちの使うエネルギーは自分たちで作り出したい、といったものでした。

そしてそこに4%~(事例による)という経済的メリットがあるのです。
ヒアリングした理事は銀行に預けても全く意味がない、ではお金を有意義に使ってその上でメリットを得ようと考えていると言っていました。

日本で再エネに投資する時、まずは利益があり、そして環境保護に貢献できればよいという順序が多いのですが、それとは全く反対だと感じました。

メリットは絶対大事で、それのないところに継続的な経済活動は起きないのですが、
今回訪問したような地域で、小さな単位でメリットを得ながら、エネルギー自給を目指すのは理想の姿だと感じました。

IMG_2821バランス感覚がとても参考になりました。

最後に、彼らの一言で心に残っているものがあります。
「我々の作り出すエネルギーは、意志を持ったエネルギーだ」

日本でもこのような事例が増えればと感じました。

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