株式会社ゼックは2013年2月1日から鹿島灘1号太陽光分譲ファンドの募集を始めました。
出力192kW、募集総額7050万円、141口でのスタートでした。
募集開始に伴い茨城県庁記者室で記者会見を行ったのですが、
その際質問されたなかに、
「投資家はどうやって詐欺ではないと見分けられるのですか?」
というものがありました。
今でも明確に覚えているのですが、その時の我々の返答が、
「我々はこの募集を成し遂げ実際に発電所を建設しますから見ていてください。」
といった的外れなものでした。
再生可能エネルギー全量買取制度はかなり特殊なもので、
商売で言うと作った商品をすべて高値で買い取ってくれるというものです。
我々のファンドはその制度を利用し、しっかりとした発電所を建設~運営するのだから
投資リスクは限りなく低い・・・そう思っていました。
ところが記者からみると我々、株式会社ゼックが最大のリスクなのでした。
・そもそも詐欺ではないか?
・しっかりと発電所を建設~運営できるのか?
・株式会社ゼックは20年の事業期間中倒産しないのか?
そこで我々が行ったのが徹底した情報公開でした。
事業開始前、募集段階では・・・・
・何に投資するのか明確にする。
募集ファンド(合同会社)毎に固有の発電所を所有することで、
募集した資金で何を買うのか?(何に投資するのか?)を明確にします。
太陽光発電という事業に投資するのですが、、
特定の発電所に投資することで、その発電所の発電量が伸びれば
分配が伸びるということになります。
・事業概要(スキーム)を明確にする。
ファンド募集毎に新たな合同会社を設立し、その合同会社が発電所を所有します。
合同会社は株式会社ゼックと資本関係をもちませんので、
万が一株式会社ゼックが倒産しても、合同会社がメンテナンスをしてくれる業者を選定すれば、
発電事業を継続し、出資者に分配を続けることが可能です。
・募集状況を公表する。
今、何名の方が、いくら契約をしているかを明確にすることで、
我々の事業提案が世の中に受け入れられているのかという判断材料を提供します。
募集完了すると・・・・
・募集完了からの事業スケジュールを公表する。
募集完了時点で工事発注を行います。
その時点でどの様なタイミングでどの様な工事が行われ、
いつ発電所が完成して、いつ発電開始するのかスケジュールを詳しく開示します。
・工事進捗を公表する。
募集完了から発電開始まで、3ヶ月~5ヶ月の期間が必要です。
発電所用地の整地から始まり、設置工事、内線工事、電力会社との連係工事等
工事がどのように進んでいるかをHPで発表していきます。
・完成~売電開始。
完成した時点で完成検査を行います。
これは全パネルの不良チェックやパワーコンディショナー(PCS)の動作状況、
パネルの設置状況などをチェックし結果を発表します。
また売電開始もHPで発表します。
・遠隔監視によるモニタリング
弊社の管理する太陽光発電所はすべて遠隔監視装置により監視しています。
これは、発電量が多い、少ないだけではなく、
様々な不具合を発見できるシステムを整えてるのですが、
弊社技術部が見ている遠隔監視データを出資いただいた方にも
直接ご覧いただけるID、パスワードを振り出しています。
出資者はオムロンやSMAといった第三者の提供する遠隔監視システムを
直接閲覧できますので、自分の出資した発電所が今どれくらい発電しているのか?
それが見れるだけでなく、ゼックの発表している発電量が本当に正しのか
検証することも可能です。
・通常点検
1ヶ月に1~2回、現地に赴き発電所の点検を行います。
パネルに異常はないか? PCSは正常に稼働しているか? 架台に緩みやボルトの欠落は無いか?
雑草は繁茂していないか? 巡回点検し、その結果をHPで公表しています。
・現地見学会
発電所が完成すると現地見学会を行います。
これは出資している方だけでなく、出資を検討している方も参加可能です。
現地で実際に発電所を見ていただき、システムに関して詳しく説明させていただきます。
また、日ごろどの様な点検を行っているか、デモンストレーションしたりもしています。
・メンテナンス報告
発電設備のメンテナンスを行う中で、主にPCSですが故障を起こすこともあります。
現在故障には当日~3日以内で修理・交換対応しており、
その内容もすべてHPで公開しています。
・発電レポート
毎月どれくらい発電したか? 想定に対してどうだったのか?
気象状況(日照時間・日射量)を鑑みて、健全に発電しているのか?
毎月レポートをお届けしています。
それ以外に発電開始から3ヶ月、6ヶ月、1年、そのあとは1年毎
発電量や発電所の状況、メンテナンス実施状況などをレポートとしてお届けしています。
・決算報告
発電開始から1年経過すると事業の決算を行います。
売電収入からメンテナンスフィーや土地の賃借料、設備に対する固定資産税等必要経費を引いて
事業を維持して行くための手元資金を最低限残し、残りを出資者に分配します。
その際どの様な決算を行ったかという資料を分配金と共にお届けしています。
・分配実績の公表
ファンド毎に今年はいくら分配したのかをHPで公開しています。
これにより、発電量が想定を上回り、分配も上回っていることがご確認いただけます。
・年次点検
1年に1回、全パネルの断線チェック、PCSの動作チェック、高圧変電設備のチェック等
大がかりな点検を行います。
その結果も決算資料と共にお届けしています。
こうして可能な限り詳しく情報公開するとともに、実績を積み重ねてきました。
現在1号~8号まで全9カ所の発電所が稼働していますが、
すべての発電所で想定を上回る発電を行っています。
また現在まで1号~6号の分配を合計10回行っておりますが、
すべて想定を上回る分配となっています。
情報公開をすることで、出資してくださる方が増え、
そのおかげで実績を重ねることが出来ました。
これからもしっかりと発電所運営を行い、
積極的な情報公開を行ってまいります。