投資について考えてみよう。(2016年12月14日発表)

投資の目的ってなんでしょうか?
投資とは何ぞや?

ウィキペディアには次のように書かれています。

「経済活動において、将来的に資本(生産能力)を増加させるために、
現在の資本を投じる活動を指す。」

少し難しい言い回しですが、
平たく言うとお金を投資して、それを増やす行為と言うことだと思います。

それでは次の質問です。

その投資先ですがどんなところに投資をしますか?
とにかく儲かればそれはどこに投資してもいいのでしょうか?

ウィキぺディアでいう意味においてはそれでいいと思います。
そこになんの条件も付されていません。

インターネットの登場によって、あらゆる情報が瞬時に世界を駆け巡る世の中になって久しいのですが、
ESG投資と言う言葉をお聞きになられた事がありませんか?

ここでは世界の投資はこのESG投資に流れていっているというお話です。

 欧米を中心とした投資運用において、投資先の会社の環境(Environment)、社会(Social)、
 ガバナンス(Governance)の頭文字をとってESGの要因を考慮し、
 投資していくことがこれからの世の中にとって大切であるという考え方が広がっているのです。

 日本においても、最近企業の環境や社会、
 ガバナンスに対する取組を評価して投資判断に生かすESG投資が急速に拡大してきました。
 2013年の日本におけるESG投資は1兆円に満たなかったのですが2015年には26兆円に跳ね上がり、
 2016年には57兆円まで一機に増加しました。

EPSON MFP image

EPSON MFP image

このESG投資においては持続可能となるような国際社会づくりに貢献し、
「利益」だけでなく環境や社会との調和を重視するということだそうです。

ロイターの発表によると
 「今年3月ロックフェラー家関連のロックフェラー・ファミリー・ファンドは、
 化石燃料関連投資を可能な限り早期に中止し、米石油大手、

 エクソンモービルの株式保有も鑑賞する方針を発表した。
 石炭やカナダのオイルサンド関連の保有資産も処分する。」

 ロックフェラー家はかつて石油関連事業で財を成した。だが気候変動が人類や生態系を脅かす現状を踏まえ、
 ファンドは「炭化水素の新たな供給源を各社が探査し続ける行動に良識ある論拠がない」と指摘した。

又日本でのESG投資の牽引役となったのが、約130兆円という世界最大の公的年金基金を運用する
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の動きである。
GPIFは約130兆円の資産のうち30兆円をESGに配慮しながら投資をすることになった。

年金基金を株に投資することで安部政権は野党の攻撃にあっていますが、
その是非は別としてこのような巨額のお金がESGに向くと言う事自体は、
どうせ株にお金が向くのであれば好ましい事ではないでしょうか。

この流れは世界的な流れになっており投資する対象が何でもいい、
儲かればいいというような風潮が段々薄れていっているのです。
投資をするならそのお金が世の中にどのような影響を与える形になるのか、
そこまでを把握して投資をする、そんな世の中になっていっている事は確かなのです。

2006年に国連が事務総長の呼びかけで発足した機関投資家のこれからの方向性、
それが「責任投資原則」と言われるものです。
投資家として世の中に責任を持って投資する。
そんな投資活動が我々一人一人に求められているのではないでしょうか。

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