太陽光発電所の災害対応(2015年3月24日発表)

しもつけ6号太陽光発電所は大規模停電時に非常用電源として対応すべく、
下野市様と災害時における非常用電源対応に関する協定を結びます。

あまり知られていないのですが、太陽光発電所は電気が供給されないと発電できません。
「ん? なにそれ?」って感じですよね?
まず太陽光発電の仕組みから説明します。

太陽光発電所では太陽電池(太陽光パネル)で発電を行います。
その際発生するのは直流電流です。

150307ksm01a

家庭に電気を届けている送電線、配電線は交流です。
そこで発電所内で直流を交流に変換しています。
その変換する装置がパワーコンディショナー(インバーター)といわれるものです。

PCS001

パワーコンディショナーは交流電流で動きます。
ですので、太陽光発電所で発電をするときは、
電力会社から電気(交流)を買ってパワーコンディショナーを動かし、
パネルで発生した直流電流を交流電流に変換し、
電力会社の配電線~送電線に送っています。

ですから、停電するとパワーコンディショナーが動かなくなり、
直流が交流に変換されず、発電できないということになります。

これでは災害時に役に立ちません。

そこで株式会社ゼックでは、自立運転機能をもったパワーコンディショナーを配備しています。
自立運転機能とは、パワーコンディショナーがパネルで発生した直流電流を使って動き、
直流~交流の変換を行う機能です。
この機能があれば、停電時にも発電を行うことができます。

ところが、電力事業法で停電時に配電線~送電線に電気を送りこむことができません。
そこでポータブル蓄電池を用意し、
発電所内で充電~避難所に持ち帰っていただき使っていただくことにしました。

東日本大震災の際、避難所に非常用電源(ガソリン発電機)等があるものの
優先度の高い通信や照明などに使われ、個人的な携帯電話の充電やラジオなどには使えなかったそうです。
無事を遠方の家族や親せきに伝えたい、情報収集の為にラジオを使いたい、
そういうニーズも非常に大切なものだと思います。

今回の災害協定に際して蓄電池を剪定する際重要視したのは、

・できるだけ短時間で充電できること
・持ち運びに便利なよう小型軽量であること でした。

結果、リチウムポリマー充電池となり、重量は従来の鉛電池と比較して約半分、
充電時間も4時間程度と太陽光発電所での充電が可能なものとなりました。

大規模な災害は起きないことを願いますが、
もしもの時に少しでもお役にたてればと思います。
6月には災害協定調印式を予定しております。
その様子はお知らせのコーナーで発表させていただきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
太陽光投資ファンドに関するお問い合わせはこちら

関連記事

ページ上部へ戻る